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まずは銀ダラみりん定

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先日、私はまた福岡にいた。
 
ランチのお店を決めかねて、詳しそうな知人に聞いたところ、「正福」を教えてもらった。

「正福」のある天神コアには初めて入った。ギャルビル化した店内に本当にこんな店があるのかと半ば疑いつつ進むと、確かにそれはそこにあった。
 
魅力的なメニューがずらっと並ぶから、
いつもなら悩んで悩んで旬のサンマを選んでしまうところだけど、今日はあらかじめ"まずは銀ダラみりん定"と教えられていたので迷わずに済んだ。
 
最初に熱々のお茶を出してくれるが、言えば水もくれる。女性は最初からご飯の量が少なめになっているが、言えば増やすことも、もっと減らすこともできる。
 
 
待つ間、私はコの字カウンターの中にすっぽりおさまる親父さんの声に夢中になっていた。
 
「魚の栄養ってほとんどは皮に詰まってるんだから残さないほうがいいよ」
 
「まずい魚は皮がぶよぶよしてるけど、新鮮な魚は皮がうまい!」
 
「炭水化物ダイエットがはやってるみたいだけど、あんなの5年後ガタがくるよ。ちゃんと食べな」
 
頑固な用で、しっかりお客さんの健康を思ってくれる感じ。残さないでほしいという気持ちが見え隠れして、健康ネタがちょこちょこ入るのだろうか。
 
ぶっきらぼうな言い方で、実はとてもお茶目な言いっぷりに、とても気持ちのよさを感じた。
 
 出てきた定食には
 
いい照りっぷりの銀だらと、おおきく薄切りになったにんじんとかぼちゃ、切り干し大根の小鉢とお味噌汁、そしてご飯。
 
タレの染み込んだパリパリの皮とそのままの淡白な味が残ったふっかふかの銀ダラ…
 
ふっかふか。白身がこんなにかわいいなんて。。。
 
 
ご飯に巻いて食べようと、皮だけそっとはがしていたら
 
「皮は味がしみてるから食べなね」
 
と即座に言われて、あせった私も少し声高に「もちろんです!」と答えた。
 
ゆっくり、ゆっくりいただきました。
 
 
ご馳走様です。
 
「馳走」って、「走りまわる」とか「奔走(ほんそう)」って意味があって、昔々に大事なお客さんをもてなすために遠くまで食材を調達した人達への感謝を表す言葉なんだそう。
 
食べ物の命にだけではなく、作り手にもちゃんと感謝を。
 
 
いつも、おいしいごはんをありがとうございます。